国産セップ茸と帆立貝柱のフリット
Beignets aux cèpes et aux noix de Saint-Jacques
国産セップ茸と帆立貝柱のフリット

材料4人分

帆立貝柱
大きめ
国産生セップ茸
入らなければ輸入冷凍でも可。
もしくは他の国産キノコセップ茸のケックサレ
ラルドンクミン

手順

  1. 帆立貝柱はできれば貝殻付きの活きたものを使う。なければムキ帆立でもよい。

【セップ茸のケックサレ】

  1. 薄力粉、パルメザンパウダーは振るっておく。
  2. 大きめのボウルに、全卵、牛乳、クミンシード、ドライイースト、塩を入れてよく混ぜる。
  3. ソテーしたセップ茸を加えて混ぜ合わせて、振るった薄力粉、パルメザンを加えて混ぜる。
  4. 溶かしたバターを最後に入れて混ぜたら、オーブンシートを 貼ったテリーヌ型に入れて、60度のディッシュウォーマーに 時間ほど入れて発酵させる。
  5. しっかりと膨らんだら、160度のオーブンで焼く25分間焼く。
  6. その後、適当に薄切りにして、自然乾燥させて、ミキサーにかけてパン粉状にしておく。

材料

国産薄力粉
225g
全卵
210g
牛乳
150g
ドライイースト
5g
パルメザンパウダー
120g
6g
クミンシード
少々
無塩バター
15g
ソテーしたセップ茸
230g

【セップ茸と帆立貝柱のファルス】

  1. 帆立貝柱の形が悪いものなどを選び、軽く塩をして、クミンを入れフードプロフェッサーにかける。
  2. ある程度滑らかになったら、ケックサレで使うものと同じセップ茸のソテーを加えて回す。
  3. 最後にカリカリに焼いておいたラルドンを加えて、冷やす。
  4. 冷えたら帆立貝柱の上面にこんもりと塗る。
  5. 塩を全体に軽くして、15分以上置き、水分を取り、その後、通常のやり方でパン粉づけして、油で揚げる。

    帆立は中がレアになるようにある程度高めの温度で、周りは香ばしく、中はミディアムレアになるように揚げるが、周りの色の付き具合はしっかりと濃い茶色になるように。ただし、温度が高いと焦げやすいので注意。
  6. それ自体に味と香りはあるので、ソースや付け合わせは、軽めのもので、その時のメニュー構成に応じて用意する。

レシピについて

セップ茸のケックサレを焼き、それをパン粉にしてセップ茸と帆立のムースをのせた帆立貝柱にパン粉づけフしてフリットにする。

高い香ばしさを味わう一皿。ただ、キノコの香り、味は一辺倒になりやすいので、ラルドン、クミンと帆立貝柱、セップ茸でファルスを作り、帆立貝柱の上に塗り、味わいや食感に変化をつける。

フランス語でセップ、イタリア語でポルチーニ、日本語でヤマドリタケと言います。
「ヤマドリタケ」、「ヤマドリタケモドキ」、「ススケヤマドリタケ」、「ムラサキヤマドリタケ」の4種類のキノコがポルチーニと言うことができます。

シナエのメニュー構成について
ある日のメニュー 一例

  • アミューズブーシュ4種
    (シャンパーニュ)
  • 魚介のコンソメジュレ
    フェンネルのクリームと燻製にかけたキャビア(シャンパーニュ)
  • 泉州水茄子
    プロヴァンス風 明石の鯵(白ワイン)
  • ホエイ
    弓削牧場 初秋の野菜 ハーブのサラダ(白ワイン)
  • 五島産スジアラ
    ポワレ ラヴィゴット 焼き茄子(白ワイン)
  • 青森産セップ茸
    帆立貝柱 セージの香るミルクの泡(白ワインでも赤ワインでも)
  • ほうき鶏レバー
    パテ マデラのジュレ パンデピス2種の無花果(赤ワイン)
  • 岐阜明宝産鹿
    アンディーブ 柑橘 ローズマリー ソースポワヴラード(赤ワイン)
  • バジル
    ソルベ パイナップル
  • シャインマスカット
    ミント ヴェルヴェーヌ クレームダンジュ
  • ミニャルディーズ4種

大東和彦シェフ プロフィールシナエ オーナーシェフ

大東和彦シェフ
1976年
福岡県生まれ。
24歳で渡仏
フランシュ=コンテ地方「シャトードヴォーシュー」で1年間勤務。その後パリへ移り「ヴィオロン ダングル」「タイユヴァン」へ。
2003年
プラザアテネ内「ルレプラザ」(Le Relais Plaza)にてアラン・デュカスに師事。4年修業した後、同グループの東京店「ブノワ」開業スタッフとして帰国し、副料理長に就任。
2008年
大阪店「ル・コントワール・ド・ブノワ」においてエグゼクティブシェフを務める。
2012年 3月
「エッサンシエル」を開業。
2022年
ステップアップのため閉店し、「シナエ」に店名を変更し移転オープンした。